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マカティとタギッグの不動産市場がオフィス回帰で加熱

2023.12.05

マカティとタギッグの不動産市場がオフィス回帰で加熱

マカティとタギッグのコンドミニアムは月額15,000-60,000ペソの借り手需要が多い
タギッグはマニラ首都圏における高級コンドミニアムの供給シェアをリード
マカティは、2023 年第 3 四半期に商業不動産のトップの立地となる
「エンボ」地区はマカティ地下鉄建設の波及効果に備える

不動産ポータルサイトラムディーの2023年第3四半期のデータによると、コロナ後のオフィス回帰加速で職住近接の傾向がみられ、マカティとタギッグでは住居も商業用不動産の需要も堅調に推移すると見込まれている。

両市はテリトリーを巡り対立を続けてきたが、長年マカティが管理してきた「エンボ」地区は、タギッグBGCが権利を有すると最高裁判所の判決が下された。

マカティとタギッグが共に好調な投資時期である事が、コンドミニアムの検索件数に表れマカティが 1 位、タギッグが 2 位であった。賃貸人は月額15,000-60,000 ペソの範囲の需要が一番多く、賃貸に関する問い合わせが購入に関するものの2倍あった。

市政府のデータによると、オフィス回帰の傾向によりマカティの平日昼間人口は 300 万人を超え、投資家に好材料を与えている。タギッグの賃貸希望者も15,000 ペソから 60,000 ペソの物件に強い需要がありその80% がコンドミニアムに集中している。

タギッグはマニラ首都圏における高級コンドミニアムの供給シェアをリード

タギッグでは6万ペソから20万ペソの高級物件供給が多く、上質なライフスタイルが人気のエリアである。新たな開発により富裕ファミリー層がさらに注目する可能性も示唆している。一方、マカティはコンドミニアム以外の選択肢として戸建住宅や土地需要も多く、プライバシーを求める富裕ファミリー層が魅力を感じるエリアとなっている。

マカティは、商業不動産のトップの立地となる

マカティは、コンドミニアム物件のホットスポットであることに加え、商業用不動産の検索件数もケソンシティを追い抜いた。特にオフィスに関しては、最も検索され賃貸オフィスや小売スペースを含む商業用不動産は、オフィス回帰の影響が後押しし、高利回りのエリアになると投資家は見込んでいる。

一方、コリアーズのオフィス市場レポートによると、タギッグは主要ビジネス地区でコーワークスペースの需要が増加し、今後もコスト削減策として将来的にサテライトワークスペースの採用を検討する企業からの需要に、開発業者も前向きな見方を抱いている。

「エンボ」地区はマカティ地下鉄建設の波及効果に備える

タギッグやマカティなどのビジネスエリアは昼間人口がさらに増加すると予想され、交通インフラ整備が今後の懸念材料となっている。マカティの地下鉄プロジェクトは、交通渋滞の緩和だけでなく、地価の上昇も予測されている。

提案されている新しい2つの駅が西レンボとペンボに位置しており、テリトリーの論争のため、地下鉄建設はもはや「実現が難しい」との意見もあるが、それにもかかわらずマカティ政府は新プロジェクトの計画を検討しており、この地域への問い合わせが前四半期比で約10%増加しており、今後の機会に対する投資家の期待を高めている。

南部での新たなインフラやビジネス環境の進化により、マカティとタギッグの不動産市場は上昇する地価を通じて投資家に魅力的な利益をもたらすだろう。

出典:Lamudi

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